Description
「イラスト英語辞典」はSNS型の英語辞書アプリだ。
英単語にイラストを添えて投稿する。検索フォームで単語を検索すると印象的な絵が見れる。
例えば、"Blister"は水ぶくれという意味だからイメージと結びつけると覚えやすいけど、逆に単語だけで覚えようとしても難しい。そんな時、印象的なイラストがたくさん見ることができれば、あるいは描くことができればかなり覚えやすい。ととある大学の論文に書いてあった。
このアプリの面白いところは、辞書という一つのものを無意識にみんなが共同でつくりあげていけるところだ。アダムスミスの神の手と同じで、それぞれのユーザーは自分のために活動するがそれがみんなのためにもなっている。
英単語帳を見てもうまく覚えられない...と思った私は色々な勉強方法を探して、イラストを書きながらだと覚えやすいというアメリカにある大学の、最新の研究結果を見た。「描画から得られるものは、セマンティック・エラボレーション、視覚化、書き込み、そして覚えておくべき情報のトレースさえをも上回った」と書いてあった。
セマンティック・エラボレーションとは1972年に編み出された暗記方法であるらしい。そのほかにも、今日まで色々な暗記方法が編み出されてきたが、一番実用的で簡単な方法は絵を描くことだと書いてある。
半信半疑になりつつも私は、持っていた手帳に絵を描きながら勉強した。
結果わかったことは、イラストだと本当にめちゃくちゃ覚えやすいということだ。自分が書いたので忘れないし、ストレス発散にもなるから楽しい。楽しいから飽きない。
もともとは難しい単語を見てもすぐに覚えられることはなかったが、イラスト英語辞典を使い始めたら、気づいたら小一時間で40単語も50単語も覚えられた。これは素晴らしいことだ。
英語検定、学校の試験、入試、あるいは職場で英語を使う場合など、みんなが勉強して頑張ってる分、どんどん求められるスキルも上がってきている。そんな中で、金銭的な利益のために内容の薄っぺらい啓発本やデザインだけが自慢の英語の参考書などを出版して、「コスパ最強の」「楽して受かる」などと豪語する人間も増えた。しかし実際には、楽しようとする気持ちそれ自体が一番足を引っ張る。
このアプリは、努力が形に見えやすい。だから楽しいのかもしれない。是非みんなにも使ってもらいたい。
参考文献[ソースになった論文]: https://hsredesign.org/wp-content/uploads/2019/04/Impact-of-drawing-on-memory.pdf